遥かなる深淵へ…

日々の出来事、コネタ、短編小説など書ければと

【ワシの乳に吸い付く赤子を見ながら思った…】何?【生まれてきてくれてありがとうとな…】刹那、婆さんの目から一筋の光が…【戦後間もない大変な時代じゃったがこの子はワシの希望そのものじゃった…】婆さんがつぶやく…【わしゃあ農家の娘だで外のことは全く知らん】【物心ついた頃には田植えの手伝いをしとった…】【毎日開けてもくれても野良仕事…学校が終わり他の子が楽しそうに帰るなか、ワシは家の畑仕事の為に一人で帰っとった…遊びに誘われても断るのが辛くてのう…】【文句のひとつも親に言いたかったがそんな時代ではなし…ワシ自身もそれが当然だと思うとったんじゃろうな…】【高学年なった頃に仲良うしとった子が急にワシを避けるようになった】何?【ホッホッホッどうやらクラスでワシにあだ名がついとったらしい】何?【ホッホッホッ肥溜めくさい溜子じゃとよ】何!?【仲良うしとった子もワシとおると巻き添えを食うと思うたんじゃろうなホッホッ】